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タミルナドゥ女性フォーラム(TNWF)は、タミルナドゥで貧困・不可触性・様々な偏見・そして女性であるがゆえに「力」をそがれている女性たちの声を結集させた、タミルナドゥ州では最初の女性のよるフォーラムです。TNWFはジェンダー正義を確立できる社会を目的に、これまで様々な問題に取り組んできました。
TNWFはタミルナドゥ州レベルで様々な市民・民衆運動の連帯を強めるために、以下の団体と密接に連携をはかっています。
TNWFは社会の変化を起こす道具として法律制定・改正の議論にもロビーイングやアピール、デモなどを通じて積極的に関わっています。立法過程への参加と政策を変えない政府への働きかけというプロセスを通じて、女性の司法へのアクセスを拡大させることを狙っています。TNWFは様々な司法機関、人権救済機関、女性委員会で実際に訴訟を提起し、人権侵害被害者に対して人権侵害事件が司法手続きの中で取り上げられ適切な補償が得られるように支援しています。またTNWFは準司法的な手段として加害者と被害者の仲裁やカウンセリングも行っています。TNWFは女性、子ども、労働、環境、食料の安全保障などに関して公益訴訟(PIL)も提起しています。
TNWFは自治体、州、国とあらゆるレベルで政府と向き合って、主に多くの民衆の権利、とりわけ女性と子供たちの権利を守るように働きかけをしています。政府が新法律の制定や政策転換などで人々の権利を抑えるようなことがあれば、TNWFは人権を制限する法律の修正・撤廃を求めてすぐに行動を起こしています。TNWFは女性に優しい法律・政策転換を求めて政府当局や政治家にロビーイングを活発に行っています。 TNWFはこれまでTADA法(1987年のテロ・破壊活動(防止)法)、POTA(テロ防止法)、改宗禁止法、そのほかあまりにも人権にとって過酷な法案を阻止すべく行動を起こしています。
また、TNWFは今でも起こる脅迫、暴力といった人権侵害事件の裏にある真実を掘り起こすために、事実調査団を組織しています。こうした人権侵害事件の真実は加害者や法執行機関によって闇に葬られることが多いのです。TNWFは調査団からの情報をさまざまな団体・機関と共有することで人権侵害被害者が司法にアクセスできるようにしています。事件が起こるとTNWFはすぐにジャーナリスト弁護士、人権運動家、さまざまな団体からのボランティアで調査団(通常は5名)を組織し現場に急行させます。これまでTNWFはタミルナドゥ州南部のダリット女性に対するカースト差別による残虐行為、拘禁中の死亡事件や暴行事件、女性や子供に対する性暴力、レイプ、宗教暴動、工場の安全労働基準、債務労働などの調査をしてきました。
TNWFは女性が生活のさまざまな場面で直面している問題を立証していくためローカルレベルからマクロレベルまで幅広い研究を行っています。研究は政府当局に対してこれらの問題に関心を向けるよう求めていくのに役立っています。たとえば公営配給店舗における不規則な営業姿勢に関する研究は当局に提出され、政府はこれによりすぐに事態を是正する措置をとりました。これまでTNWFが行ってきたほかの研究は以下の通りです。
調査・研究のほかにも、TNWFは女性の権利、女性問題、女性に対する暴力、政策転換などに関する貴重な情報をいち早く収集し一時的・二次的資料として文書化しています。調査・研究の結果も文書化し、繰り返し利用できるようにしています。TNWFの文書センターは女性に対する暴力、法的な権利、コミュナリズム(宗派主義)、新自由主義経済政策、健康と生殖の権利、ジェンダー関係、女性に対する教育、人身売買、セックス観光、独身の女性の置かれた状態、テロリズムなどに関する幅広い分野の資料を備えています。こうした文書は民衆組織、女性団体、人権活動家、および学術機関で利用されています。
TNWFはさまざまな分野で最新の知識や技術を紹介することで活動家や団体を支援する、出版事業も行っています。主要な国内・国際情報はトレーニングやワークショップ、セミナーなどで背景情報として利用されています。こうした出版は女性団体やダリット団体からの参加者向けに行われています。POTA法、パンチャヤット(自治体)、法律的な権利などに関しての論文も出版しています。女性差別撤廃条約に関する出版はタミルナドゥの女性グループで大いに利用されています。これらの出版は活動団体に無料で提供されていますが、若干有料とさせていただいているものもあります。
女性の権利に影響を与えるような政策転換に関する重大な情報はタミルナドゥのさまざまな活動団体と共有されています。グローバリゼーション、コミュナリズム、食糧安全保障、女性・健康・教育・環境に関する国際的なイニシアチヴに関する情報は、ローカルレベルから、全インドレベル、さらには世界にいたるまでさまざまな女性団体と共有しています。人々、特に女性が関係するような国内情勢に関する情報は草の根でも共有しています。タミルナドゥの草の根組織でもポカランにおける核実験、POTA法案、改宗禁止法の情報共有を行いました。また、TNWFはローカルな情報を国際社会へ、国際的な情報をローカル・コミュニティにそれぞれ発信しています。
TNWFは、2003年2月に移住労働者に対する電話相談窓口を設けました。近年、マレーシアなどに出稼ぎに行ったタミル人労働者が書類の不備で入国を拒否されたり、悪徳ブローカーにだまされ金品を騙し取られたり過酷な労働にさらされるなどの被害が相次いでいます。TNWFは電話相談を通じて、出入国書類の確認などのサービスをすると同時に、移住労働者の被害を最小限にするためにインドの出入国管理当局にインド出国時に際して労働関係の必要書類のチェックを求めています。また、マレーシアのパートナー団体と連携を強めてこの問題に取り組んでいます。(写真はマレーシアの首都、クアラルンプールのひとコマ。移住労働とは直接の関係はありません。)
さらなるお問合せは直接TNWFチェンナイ事務局まで