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ダリットはインドの抑圧的なカースト制度の犠牲者となっています。ダリットはカースト制度のもとで最下層のものと位置付けられ「不可触(触ることのできない人々)」とされています。「ダリット(Dalit)」という言葉は破壊され、差別され、あらゆる関係性を否定され、支配されている人々という意味です。ダリットとはまさにアパルトヘイトの犠牲者のことをいうのです。しかしダリットの人々にとっては、ダリットの本当の意味は「人権を得るための闘争・努力」そのものを意味しています。ダリットはただ一つの統一された共同体ではありません。カースト制度という傘の下に置かれた76(以上)の被差別カースト全体を現しています。世界には3億人のダリットがいるとされ、うち2億5000人はアジアに、更にそのうちの1億5000人はインドにいるとされています。ダリットはインドの人口の19.18%を占めています。うち80%は農村にすんでおり、多くは土地なし農業労働者となっています。
ダリットにとっては、いまや自己中心的で既得権益に凝り固まっているカースト制度の先導者たちとは違った、ダリットによる抵抗運動をしっかりと起こす以外に希望の光はない状態にあります。古くからの因習である不可触性(穢れた人は触れたらいけないとする差別的観念)を取り除くには多岐にわたる方面からの地球レベルでの運動が必要不可欠であり、ダリットに降りかかる残虐行為や差別行為を人権侵害として国家や市民社会が取り上げていかなければならないと考えます。そして何よりも、社会の様々な分野において積極的な変化を起こしていくために社会全体として連帯していこうと模索していく機運を作っていくことが必要なのです。
ダリット世界アクションはダリットのための国際的なキャンペーンの一つであり、国際社会に対してダリットに降りかかる暴虐行為に関して警鐘を鳴らし、そのような実態があることを教育し、そしてダリットがダリットの権利を守ろうとしている運動の助けとなるよう世界中の人々の声を集結させることを目的としています。タミルナドゥ女性フォーラムはこのキャンペーンにおけるパートナー団体の一つとして、草の根団体、活動家、各種専門家、学術関係者等の協力を得ながら、草の根・地域レベルでのプログラムを中心に活動しています。タミルナドゥ女性フォーラムはダリットが被っている残虐行為の実態を明らかにし、ダリットに対する差別に関して教育・啓発を行い、ダリット解放運動の気運を高め、不可触性という悪の根源を取り除き、カースト制度を廃止し、ダリットの権利が人権であるという立場を支持するために、全インドレベルから国際レベルに至るまでのロビーイングを行っています。
これまで、タミルナドゥ女性フォーラムはダリット世界アクションの一環として二つの報告書を出版しています。